ロジカルシンキング・シナリオシンキング

若い人と「どんなスキルを身につけたい?」なんて話をしていると、「ロジカルシンキングが出来るようになりたいんです」なんて聞くことが良くある。

確かにロジカルシンキングって、何となく頭良さそうだし(笑)、合理的に考える事ができて、正しい判断をして、最適な結論を導き出せそうな気がする。
知性的ってかんじがするよね。

えー。僕もそう思ってました。

でも、実はちょっとそれって過大評価で、ロジカルシンキングって、まず資料や情報が充分にあるのが前提で、その資料に間違いがなくて、漏れがなくて、その中で事象をどのようにきちんと整理するのか?という事には役に立つのだけど、じゃぁそっから先どうすればよいのか?と言うことにはあまり答えてくれない。

そもそも、資料や情報が充分に「すべてそろっている」ということ自体が、現実にはそうあり得ない。 たとえば市場規模などの発表などもあるけど、実はそれって本当に正しいかどうかなんて、だれも検証できないんですよ。

なのでいきおい、入手可能な資料だけで企業戦略や販売戦略を考えていくことになる。でも、そうすると様々なフレームワークを使って現状が整理できていたとしても、そこから先の事は、用意された資料の範囲をベースにせざるをえなくて、どうしても「自分ににとって都合の良い事」「起こって欲しい事」「なって欲しい事」など、自分の希望や思い込みがどうしても入っていくようになってしまう場合が多い。

そうすると、将来起きる想定外な事、潜在的なリスク、イノベーションによる破壊、代替え品の登場などへの対応や準備が出来なくなってしまう危険性が出てくる。 自分達の周辺で何かが起きていても、何かが起きていることに気がつかなかったり、気がついていても無視したりする可能性が出てくるのだ

じゃぁ、どうすれば・・・と言うところに、この本は充分に応えてくれるんじゃないかと思う。

ロジカルシンキングが駄目で、そのオルタナティブとしてのシナリオシンキングだと言っているわけではなくて、ロジカルシンキングをベースにした的確な現在・現実の把握と、それを因果関係できちんと分析をし将来のキーファクターを考えてみるシステムシンキング、さらに将来の不確実性に対応をするためのシナリオシンキングといったより深く将来に踏み込んだ考え方についての示唆をしてくれている。

まだまだ自分自身実践は出来ていないけど・・・(笑)


著者の西村行功氏はtwitterもやられているのでご紹介。
@MichiNishimura

戦略思考のフレームワーク―未来を洞察する「メタ思考」入門戦略思考のフレームワーク―未来を洞察する「メタ思考」入門

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すごいこと書いてあるのだけど、読みやすくてわかりやすい。
超おすすめです。

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サボってしまったので、まとめて・・・。

こんな本を読んでました。

もうひとつのプレゼン―選ぶ側の論理もうひとつのプレゼン―選ぶ側の論理

インプレスジャパン 2010-03-10
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選ぶ側からの真摯な提言。

その中で、選ぶ時のノウハウじゃないけど、一つ僕も全く同じことを言われていた事があった。

それは「広告の仕事というのは仕事だけじゃなくて、映画を見ても、遊んでいても、呑んでいても、電車に乗っても、ドライブをしてても、そのすべてが広告に関わってくるんだ」と言うこと。

文中の表現とは違うかもしれないけど、広告会社に入ったときに、真っ先に先輩から同じことを言われた。

今、僕自身も同じ事を言っている。

ウェブ大変化 パワーシフトの始まり~クラウドだけでは語れない来たるべき未来 (KINDAI E&S BOOK)ウェブ大変化 パワーシフトの始まり~クラウドだけでは語れない来たるべき未来 (KINDAI E&S BOOK)

近代セールス社 2010-03-06
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ごめん!
読んだことは読んだのだけど、なぜか印象が薄かった。。。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010-04-15
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この中では、文字通り衝撃な本。

キンドルがどうだとか、ipadがどうだじゃなくて、ビジネスモデルというもの自体を誰もが考え直す必要があるのだ、と言うメッセージに近い気がした。書籍やコンテンツビジネスだけじゃなくてね。

テレビのなみだ 仕事に悩めるあなたへの77話テレビのなみだ 仕事に悩めるあなたへの77話

朝日新聞出版 2010-03-05
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弊社の社長が、会議中にぽそっと薦めていた本。
「仕事というものがわかり始めたかも・・・」なんて若い人に読んでほしい。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

ダイヤモンド社 2009-12-04
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最近の話題と言えば、と言うことで読んでみた・・・っていうか、読み飛ばしたwwww。
悪くないけど、まぁ、まぁ・・・・。

ビジネスマンを標榜する人は原典をあたってね。

表紙を見て中2の息子がちょっと興味を持ったようだけど、「読んだら?」って聞いたら「いらない」っていわれた。
でも、家の見えるところにおいておくことにする。


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ノウハウを追うよりマインドを高めよう

このところ、マーケティング関連の本でも「○○を活用するx0の方法」とか「してはいけない×0の法則」など、ノウハウや「べからず集」というのがさかんであり、本やセミナーなど結構数多く行われていてどれも盛況らしい。

でも実は、常日頃の「顧客を喜ばせたいという気持ち」や「買う側の立場に立つ時の立ち方」「世の中を見渡すときの見方」の方がよっぽど大事であって、それは表面的に箇条書きされたノウハウ集の言葉を数多く追ったとしても所詮かなうものじゃないんじゃないか?と改めて思わされる。

それは本にも書かれているように、たとえば銀座線に乗ったら額面広告を見渡してどんな広告が出稿されているのか?どんな表現があるのか?「詳しくは××と検索」の××にどんな言葉あるのか?それは適切なのだろうか?銀座線と千代田線の違いには何があるんだろう?なんて事をふと考えてみたり、適当な駅で降りてみて、下りる人の特徴ってなんだろう?どんな人が乗り降りしているんだろう?ここにこういうものがあったら便利だよね?なんて言うことを普段から考える癖をつけて考えてみる方がよっぽどトレーニングになる。 

そういうふとしたことに気づく、気づこうとする、意識をしてみる事の重要さをこの本は改めて教えてくれる。

お金を払ってセミナーに出るよりも、マーケティングマインドを持とうと思いながら街に出ることが気づきがたくさんある場合もある。

読みやすいし、とてもいい本だと思う。

マーケティングマインドのみがき方マーケティングマインドのみがき方

東洋経済新報社 2010-02-24
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いまどきの人事についての本

いままでの、年功序列、さらに年齢構成がピラミッド、という企業で培われてきた昔ながらの人事本というのはよくある。

でも今の時代、従業員も経営陣も20-30代というベンチャー企業では、そりゃ、今までのルールややり方ではうまくいかないことが多い。

この中にも書かれているが、当初はそれはそれは苦労しただろう。

でも、この中には、昔を参考にして今の自分達に合わせて、作ったり変えたりしたあとがたくさんあって、今もっとも活躍をしなくてはいけない20-30代の社員の為にはどういう組織やルール仕組みが適しているのか?と言うもののヒントがたくさん隠されているように思える。

密かに、「これ真似しよう・・」って思っていることがすでにいくつかあったりなんかして(笑)

サイバーエージェント流 成長するしかけサイバーエージェント流 成長するしかけ
藤田 晋

日本実業出版社 2010-02-25
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透明アクセル

広告会社を舞台にしたコミック。

なかなか面白いのではないかと思う。
すべてがリアルであるわけではないけど、すべてを「コミックですから」「フィクションですから」というわけでもない。そのあたりのバランスが絶妙。

実際に、いろんな人がいたもん。新卒で入った会社www

「木下課長とボク」よりもリアルに感じたけどな。

ただ、話の内容は今のところ、プロモーションというかイベントというか、仕掛けの部分。実際のマーケティングに突っ込んだ内容や、CMとは?とか制作関連のエピソードというのは出てきていない。 そのうち出てくるのかな?

でも、プロモーションやイベントの方がコミックになりやすいか。

透明アクセル(1) (イブニングKC)透明アクセル(1) (イブニングKC)

講談社 2010-02-23
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仕事は楽しい真剣勝負。

「自分がハッピーになれなきゃ、人をハッピーにすることはできない」
と改めて思わせる内容。

それぞれの立場、それぞれの環境、それぞれの市場があれども、底辺に流れる思想というのは、やはり変わらない。

ザッポスだけじゃない。

日本でいちばん大切にしたい会社2日本でいちばん大切にしたい会社2

あさ出版 2010-01-21
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シブすぎ技術に男泣き

本屋に山積みになっていたので、何となく買ってみ読んでみた。

泣けるか?といえば、実はこの世界のことをよく知らないので、その大変さ、辛さ、楽しさなどのポイントがよくわからないので・・・というのが正直なところ。

たとえば、機械の試作品を作るときのもっと細かな苦労ポイントなどを実例上げて紹介するなどをすれば、「えー!たったそれだけでここまでするんだ。うわっ・・・」といった泣けるポイントがわかりやすのだろうけど、多分特許や実用新案、アイディアなど触れることもあったりして、そこまで書けないというのが実情なのかな?

たぶん、同業者にとってみると、きっと言わずともわかって泣けるポイントがたくさんあるのではないかと思う。

シブすぎ技術に男泣き!シブすぎ技術に男泣き!

中経出版 2010-01-20
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企業文化の大切さ

ザッポスの奇跡を先週末読了。

読み始めには、

「そんなに顧客満足と言う名の元にコストをかけても・・」
「普通は、"一顧客への過剰なコスト"は企業利益の毀損と言われるよなぁ」
「サッポス教か?」
「そこまでの人的コストがかけられるなんて、もともとの営業利益が相当高くないとできなんじゃないか。そもそも靴の原価が低いのか?」
「コストをかけてもらった人の差と、かけてもらっていない人に差がそんなに出ていいのか?」

などなど、まぁ、うがった見方をしながら読み始めた。

でも、「使いようによっては、とても良い考えなんじゃないか?」と思いだしたのが、人事採用プロセスのあたりからだ。 ザッポスの採用時の記入シュートには一般的な基本事項への質問に加えて、企業文化を反映させた質問が並んでいるらしい。

ザッポスの例であげられていたのは、その企業文化の一つである「楽しさ」を表すように、クロスワードパズルや迷路、それから「自分のラッキー度」を書かせる質問や、「自分のテーマソング」についての質問だ。

企業文化が明確であったり比較的わかりやすい企業であればそれを質問で表現してみればよいし、もし、まだまだ企業文化と呼ばれるものが形成されていないのであれば、「どういう考え方であれば、一緒に仕事ができるのだろうか?それを聞くにはどんな質問がいい?」等と自問自答してみると、おそらく意識せずども自社の企業文化に沿った質問になるんじゃないか?

その質問にどのように答えるのか、あるいは答えないのか、などによって、企業の一員として適しているのか適していないのかが自然に判断がつく。

シンプルなんだけど、「これは、僕らでも使えるんじゃないか?」と思ったら、そうか全部マネをするのではなく、できるところは取り入れてみたら面白いんじゃないかと思えるようになった。

そういう視点で見てみると、「○○教」と言われそうな妙に企業文化をテンション高く体現するとこまでいかなくても、「企業文化」というものをしっかりと考える事によって、企業の方向性や考え方、行動指針の共有は充分にできるんじゃないかと思う。

また、他にもいろいろな示唆があって、とっても楽しく読めた。

「すべての企業の未来は、サービスカンパニーだ」
「社員こそがブランドだ」

などなど・・・。
今後、「ものを作って」「ものを売って」、その物の価値に対価が支払われていた物質経済から、サービスやアイディアという無形の体験・経験・感情を対価に変換するNo物質経済を目指す社会や企業は増えていくだろうと思うけど、多分一つのあり方として目指していいのではないかと思う。

特に広告業界や、マーケティング企業なんて、後者なんだし。

ザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とはザッポスの奇跡 The Zappos Miracles―アマゾンが屈したザッポスの新流通戦略とは

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広告の仕事の尺度として売上高を用いないのはなぜか?

なんだか、最近の新書のタイトルのようだけど、本文中の文章です。

ツイッターの中でも何度かつぶやかれている本。
自分なりにサマリーを作ってみようと思ったのだけど、どれもが改めて頭の中にたたき込んでおいた方が良い事ばかりなので止めたwww。

広告もデジタル領域が広がるにつれて、ROIの名の元での効果測定、効果予測などにより力を入れるようになってきている。 それを敢えて批判するのではないけど、間違った考え方や些細なKPIにとらわれてしまうことによって、マーケティング活動に本来費やされなければいけないエネルギーの大部分を「間違った方向に使ってしまっているんじゃないか?」と思えてしまうようなことを時折見かける。 

こういった本を読むことによって、目に見える数字・指標などのKPIに過度にとらわれてドツボに嵌ることなく、スマートなPDCAサイクルをマネージメントするべきなんだと思う。

非常に示唆の多い良本。

なのに、絶版?なのが残念。
いつの間にか中古本も残り少なくなっている。

新版 目標による広告管理―DAGMAR(ダグマー)の新展開新版 目標による広告管理―DAGMAR(ダグマー)の新展開
Solomon Dutka

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前座と下積み仕事

僕が社会人として広告会社に入ったのは、今から25年ほど前。

その頃って新卒1年目なんて、いわゆる「手」扱い。
もしくは「足」ですな。
頭なんか使わせたってどうせ使えなし、知識だってなんもない。

であれば、やらせることと言えば、先輩の荷物持ちとか、掲載誌/掲載紙をクライアントに届けるとか、版下をもってデザイン事務所と印刷所とクライアントを何度も往復するとか、タイムテーブルを綺麗に清書するとか、集計の計算を電卓で検算するとか(その頃は、エクセルなんて無いからね)、電話番とか(自社でなくて、クライアントの宣伝部の電話番までしてたよ)まぁーーーーーそんなのですよ、仕事と言えば。

中にはイベントで着ぐるみの中に入ったり、一日中風船をふくらませていたり、飛行船に乗って写真を撮ってきたり、朝一番に起きてゴルフ場に展示されている車を磨きに行ったり、まぁ、いろいろと雑用を仰せつかっては、「僕がやるんですか?」「だって、おまえ以外に誰がいる」なんていいながらこなしていたのだ。

でも、実はそれをやるなかで、料金交渉の仕方を学んだり、印刷の仕組みを覚えたり、効率的なスポットの打ちかたを学んだり、フィールド調査の実際をやってみたりと、後々の役に立つことや広告・マーケティングとはなんぞや・・・を体で覚えることが出来ていたとも言えるのだ。


「きれいになるなら足で拭いても同じことだ」ということを認めた ら、そういう生き方しかできなくなってしまう。つまり、そういう 噺しかできないということだ。

「修行があったからこそ、見えてくる何か」と言うものはあるんだよ。

ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書)ザ・前座修業―5人の落語家が語る (生活人新書)

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(この本の主題ではないけど)
でも、企業側としては、「そんなにゆっくりを人を育てていられなくなった・・」と言うのが、今の世の趨勢。うーん・・・。

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