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「CDの逆輸入禁止」?なんだこりゃ?

asahi.com : 経済

アジアで生産・販売された日本の音楽CDが国内に逆輸入され、格安価格で販売されていることから、政府はこうしたCDの還流を禁止する方針を固めた。

 「著作権」というものが大きく関わり、通常の産業と異なるとはいえ、どう考えても一般の世の中のルールではないよなぁ。それぞれの国で、自分たちの利権と利益を守りたいだけのレコード会社のエゴとしか見えないのに、なぜ、政府が乗り出して制度化するのだ?

1枚のCDがアジアでは1000円前後で正規盤として製造販売ができるのであれば、それは明らかに日本国内の価格水準が高すぎるのでは?

>一方、欧米レコード会社が世界各地で生産し、
>日本が輸入している洋楽のCDも、理論上は
>還流禁止の対象になる。しかし、レコード協会
>は「全世界を市場とする欧米会社が、販売地
>域を限定したCDを発売することは考えにくく、
>実質的に還流禁止の対象にならない」としている。

ということは、「ぼくらレコード会社は、もともと日本の事しか考えていないし、いまままで2500円で買ってくれていたんだから、本当はやすく作れるんだけど、2500円で買ってください。他の国では、やすく作れたぶんそれなりの値段で売りますわ。でも、やすいからって他の国で買っちゃダメですよ。 僕たちの儲けが減っちゃうから。 まあ、中身は一緒なんだけどね。 欧米の企業みたいに、最初からグローバルに物事を考えてやっていくのって、よくわかんないんですよ。」
って、ことだよね?

なんだそりゃ・・・。 日本の会社だって全世界を市場にしたらどうなんだ?

>還流防止策は65カ国が導入しており、先進国では日本だけ制度がなかった。
って、いったって、まずは業界として価格の矛盾(内外格差)が少しでも少なくなる経営努力をした上で、著作権者の権利を守る制度の導入をするべきだろう。

そもそも、逆輸入した方が価格的には高くなるのが普通であって(あるいは、値段的にはやすくなっても保証がないとか仕様が異なるとかの不利益な事が発生したりする)、だからこそ「正規の輸入」「国内での正規の販売」が成り立つのではないか? その流通構造がおかしな事になっていると結局すり抜けて海賊版(不正)が出ることになるのだよ。 海賊版(不正)をブロックするためには、「海賊版(不正)を作ったり買ったりするのは割に合わない」状況を作り出すのがもっとも効果的なのだよ。

著作者の権利を守ることには大賛成なのだが、レコード会社の利権を守ってあげるつもりはさらさらないのだ。

そんなことしなけりゃ守れない音楽文化やレコード会社はとっととつぶれてしまいなさい。

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「音楽」カテゴリの記事

Comments

そのために、輸入版との差をつけるためのボーナストラックがあるんですよね。でもアーティストにしてみれば、本来入れたくもなかったトラックを入れさせられるというのはどうなんでしょうね?

でも結構おいしいトラックもあったりするわけで・・・・。

Posted by: はしもと | 2004.02.16 at 06:05 PM

そうそう(笑)

そういう選択肢が増えるのは良いんです。

たとえば、
「これは、日本で作られた物で日本語の歌詞カードがついていまし、評論家による解説も付いているのでアーティストのこともよくわかりますよ。しかも、このバージョンだけ特別に一曲多いんです。しかも、もし買って帰って中を開けてみたらプレスミスだったとしても、メーカーで必ず取り替えるという保証も付いてます。それで、3000円です。」
「一方、これはきちんとしたメーカーで作った物なので海賊版ではないのですが、台湾で作られた物で日本語の歌詞カードはついていませんし、解説もありません。しかも、日本で作られた物と違って特別な曲も入っていません。買って帰ってプレスミスだったとしても交換するのはご遠慮ください。でも、1500円です」

と、言う中から、選ぶ方は自分の価値観にあわせて選べば良いんです。 ある人は、「全部ついてないと嫌だから高くても3000円の方を買います」またある人は「それほど好きなアーティストではないけど、とりあえずこの曲が入っていればよいから1500円の方にします」と、選べるということが大切なわけです。

選ばれない方は消えていけば良いし、しかもその過程で価格の調整が自然に行われる物です。 それが、マーケットというものです。

それを、「権利を守る」というお題目の下に、片方の選択肢を強制的に排除して、「3000円の物以外は買ってはいけません」としてしまうのは、全くどうかしていると思うのですよねぇ。

Posted by: osapooh | 2004.02.16 at 09:55 PM

>でもアーティストにしてみれば、本来入れたくもなかった
>トラックを入れさせられるというのはどうなんでしょうね?

そういえば、ちょっと前のジャズライフの漫画「じゃずじい」で、
「オリジナルテイクが一番。おまけのテイクなんぞ、もしかしたら”死んでもそれだけは聞かれたくない”というテイクで、聞かれるたび毎に、”それだけは聞かないでくれぇ”とミュージシャンの亡霊が泣いておるぞ」というフレーズがあったような気が・・・(笑)

Posted by: osapooh | 2004.02.16 at 10:00 PM

e-bay ではウクライナで(多分)製造・販売されている「正規版」CDを販売している人が居ます。送料もまあまあなので何度か利用したことあり。これも逆輸入なんでしょうなあ。
ネット個人売買は誰も妨げられないでしょうから、そうなるとコッチの流通網が更に発展したりして・・・。

Posted by: TODOS | 2004.02.16 at 11:27 PM

Yahooオークションでも、台湾・韓国・シンガポールなどの正規版CD/DVDがすでにばんばん出回ってますよ。 

対照的なのがDVDの普及過程。 最初、DVDもそういった逆輸入版が出ないようにメーカー主導で地域ごとにプレーヤーとソフトにリージョンナンバーをふって阻止をしようとした。 さらに、コピーガードまでつけて・・・。 一方で、リージョンフリーのプレーヤーが密かに出回るなどと、ハードとソフトとずるをしたい消費者との鼬ごっこ(「いたち」おおお、こう書くのか!)かと思われたけど、結果的にDVDソフトの価格が下げられたために、DVDの逆輸入や輸入をするよりも、リージョンフリーのプレーヤーを買うよりも、パソコンでコピーガードを無理矢理外すよりも「普通にお店で買うのが一番安くて便利でおまけが付いている」事になった。

かくしてソフト会社は、レンタルをブロックして、コピーを阻止して、輸入もせず、普通にDVDは新作も旧作もばんばん売れるようになったわけだ。 メーカーも自社のDVDプレーヤが飛ぶように売れ、みんながWIN-WINになれたのだ。 主要メーカーは、立場上リージョンフリーのプレーヤーは作れないからね。

でも、これって大半のDVDソフトが海外の物で販売元が外資だからできたとか? だとしたら、相変わらず日本のソフト産業というのは情け無い状況にあるのだ。

これだけ情報と流通が発達してしまった社会で、地域限定の販売規制なんてナンセンス以外の何物でもない。 すでに出回っている物を規制により排除しようとしても、地下に潜るだけなんだよね。

Posted by: osapooh | 2004.02.17 at 11:02 AM

最後に・・・。

なんだか、憂さ晴らしのようにぶちまけているが(笑)

結局、「製品の内外価格差をどう考えているか?」だと思うのだ。

通常、特定の地域間で、仕様の差こそあれ同一製品を別な価格で販売すると、価格が高く設定されている地域の消費者は一方的に不利益を被ることとなり、不買あるいは輸入等の手段でその不利益を回避する行動をとる。そういった消費者の回避行動は、今度は企業側の販売不振や信頼の低下などの不利益につながるため、企業側も内外格差をなくそうとする回避行動をとるようになる。斯くして、均衡状態を求めて内外格差というのは無くなっていく方向に動くというのが正常な経済活動なのだ。 海外ブランド品や酒類をみていても、その通りの経緯をたどってきている。
なので、どちらか一方の回避行動を制限してしまうという事は、表面上価格が維持されるという結果をもたらすが、実は双方に不利益が積み重なるという「手を加えたために更に悪くなる」という状況しか作り出さないのだ。

Posted by: osapooh | 2004.02.18 at 03:01 PM

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