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無責任なアドバイス

時々訳知り顔の専門家もどきの人が、そういうことを書いていたり言っていたりする。

まさか本気にする人はいないとは思うのだけど、本気にしちゃったらどうするんだろう・・・。

Q.「アラサー(Around30、25~35歳)男子が婚活をする時に、磨くべきところは何ですか?」
A.「女性とのコミュニケーション能力でしょう。」
Q.「では、どうやって磨けばいいのですか?」
A.「外国人女性とつき合ってみたら、どうでしょう」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/skillup/20090115/182797/

つきあうどころか、その前の段階にまで行けないから婚活なんじゃないのか?
しかも、外国人女性となんてどこで知り合うのだ?
外国人女性とつきあえるコミュニケーション能力があれば、婚活に必要なコミュニケーション能力はすでにあると思うのだが・・・。となると、その人はコミュニケーション能力以外のところを磨くべきなのではないだろうか?

あまりに無責任じゃないか?その回答。

なんて思っていたら、友人のブログにもそんな無責任なアドバイスが乗っていた。

「おいおい、それは違うだろ。そんなもの信じちゃだめじゃん」って思ったのだけど、人の日記のコメントに炎上しそうな投稿をするのは申し訳ないので、自分のところに書いてみる。

どういう事かというと、「ジャズのスタンダードを演奏するには、オリジナルをあたってみないとだめですね。もちろん歌詞を知っているのは当然です。 知らないのに演奏している人がどんなに多いか・・」みたいな意見だ。

本当に必要あるのか?

「知らないより知っていた方が良いよね」程度の話であって、そんなもの知らなくても全然平気だよと言うのが僕の意見だ。

そもそも、なぜその曲がスタンダードになったかを考えてみたら、「素材として良かったから」だろ。
歌手がよく取り上げる曲は、これは当然歌詞とメロディーが時代を超えて愛されるすばらしさがあったからだし、インストのプレーヤーがよく取り上げる曲は、自分の演奏の素材として「おもしろかったから」だ。
インストのプレーヤーの場合には、どんなに歌詞が良くても演奏の素材としてぴんとこなければ取り上げることは・・・・ないだろ。

また、「オリジナルは全然ぴんとこないけど、この演奏はすごい」なんて事はよくあることだ。

で、「原典をあたらないと・・」と言う意見はときおりあるが、それがわりと無責任なんじゃないか?となぜ思ったかというと、On Green Dolphin streetのオリジナルはなにか?という話題だった。

オリジナルはこれだ。

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この映画音楽。 アマチュア、プロ、様々な人がOn Green Dolphin streetを演奏するけれども、そのうちどのくらいの人がこの映画を見たことがあるのだろうか。 
いやぁ、相当入手困難な作品だとおもうし、マニアものだと思うよ。

また、ジャズを演奏する人すべてが通る枯れ葉「Autumn Leaves」のオリジナルはこれだ。

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イブ・モンタン, セルジュ・レジアニ, ピエール・ブラッスール, マルセル・カルネ

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これも相当マニアものだ。しかもwikiペディアによると、この映画は全然ヒットしなかったらしい。

「オリジナルをあたらないと・・」と発言をした人は、On Green Dolphin streetやAutumn Leavesを演奏するすべての演奏家に「これらの映画は見なくてはいけない!」と、人生をかけて主張できるのだろうか?

いやぁ、あたろうと思ってもそう簡単にあたれるものでないし、あたったからと言ってなにかえるものがあるのかと言われれば、それは保証の限りではないよねぇ。

って、妙にいきり立っていますが(^_^;)

そんなこたぁなくて、ジャズの場合「原典がすべて」ではない。と思っておいた方がよいのだよ。
知識は必要なのだけど「どこまで掘り下げるのか?」「どこまでさかのぼって歴史を知るのか?」というのは、常に課題だ。 なぜ歴史を知らなくてはいけないかというと、繰り返す歴史の中から次にどうするのか?を見つけ出す手助けにするためだ。

決して受け売りの蘊蓄を語るために知るものではない。

原典至上主義は、これからのものを作っていくときには時に妨げになるのではないだろうか。

ちょっとまとまりがないか・・・。

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Comments

わたし、昔ピアニストに「原曲の歌詞わかって吹いてる?」て聞かれたことあります。
「当然ですよ、唄いますか?」て返したけど。
知るわけないじゃん、ねえ。。。

Posted by: やぁど | 2009.01.22 at 09:59 PM

原曲を知って(聴いて)or(歌詞を知ってい)しまったがために、嫌いになってしまった曲もあるんですけど~。

Posted by: 阿部 | 2009.01.23 at 01:14 AM

>やぁどさん

でも、やぁどさんは歌うからなぁ。結構知ってるでしょ(^_^)

>阿部ちゃん
あー、嫌いになった曲ってきになる~。


「歌詞を忘れたので吹けない」と言ったのは、映画『ラウンドミッドナイト』の中でのデクスターゴードン。

これはこれでかっこいいシーンだし、それを言うのがデクスターゴードンだから確かにしびれちゃう。 でも多分に脚色は入ってるよね、だって『映画』だもん。

バラードの場合は、歌詞を知っているときっといいことはあるとは思う。
でも、歌詞のもともないバップの曲どうすんのさ。

Posted by: osapooh | 2009.01.23 at 10:22 AM

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