高速道路二輪車二人乗り規制撤廃会議
第159回衆議院通常国会において、全国のライダーの悲願であった
「高速道路二人乗り規制」の撤廃が可決・成立しました
なのだそうな。 僕はオートバイには乗らないし、おそらくこれからも乗ることはないだろう。 普通のまじめに安全運転をしている人たちにとってみたら念願だったのだろうし、彼らは「やっと風になれる」なのだろうし、これからオートバイをばんばん売っていきたいメーカーにとって見ても念願だったのだろう、と想像はつく。
が、本当に大丈夫なの?と思ってしまうのだ。
僕は、車を運転する場合にはオートバイの後ろは走らない。後ろから走ってきたオートバイにも道を譲ってとっとと先に行ってもらうのだ。 なぜなら、笑っちゃうかも知れないけど「万が一、前を走っているオートバイがこけたら僕が轢いちゃうから」なのです。 後ろを走ることになってしまったらかなり広めの車間距離を取って走るのであるが、そうすると僕の前に割り込んでくる車があるので、実際にも後ろを走り続けるという状況にはならないんだけどね・・・。
彼らは、二人だから危険とか高速道路だから危険というレベルじゃなくて、そもそも自分たちの身の安全という物をどう守ろうとしているの?という疑問がわいてくるのだ。 まさか「守られて当然」と思ってるわけではないよね(笑)
4輪の場合には、シートベルト、エアバック(しかも運転席のみならず助手席やドア側にまで装着されている)、を始め横転時の安全設計などで運転者あるいは同乗者を守る様々な装置が装着されている。 さらに、子供の場合はチャイルドシートまでもが義務づけられている。
で、一方でオートバイはどうなんだろうと考えてると・・・。どうなんでしょう。きちんとしたライダーの服装をしてヘルメットを被ったとしても、シートにまたがってベルトもせず衝突時の衝撃を和らげる装置もなくハンドルを握っているだけで、今度は後ろに人を乗っけちゃうのでしょうかね。 で、後ろの人はやっぱりヘルメットを被るだけでドライバーにしがみつくだけ。 シートベルトの普及の時やチャイルドシート普及の時には、たとえ時速20kmや30kmの時であったって、衝突時の衝撃の大きさはすざましいものがあり、とてもじゃないけど手だけでは自分の体を支えきれないと盛んに言っていたじゃないですか。 子供をチャイルドシートに乗せないで膝に抱えていたら子供がエアバック代わりになるとか、シートベルトをしていなかったためにフロントガラスを突き破って放り出されて跳ねられたとか、恐ろしいことをたくさん言っていたのに、そんな無防備な姿で特に規制もないまま、要は最高速度(一般道だけでなく高速道路も走れるという意味でね)を上げてしまって良いのでしょうかねぇ・・・・。
しかも、この「規制撤廃会議」って(どういう位置づけのものかはよくわからないが)、ただただ、「一般道より危険は少ないんだから走らせないのはおかいしい」と訴えて、「危なそう」「いや大丈夫」を繰りかえすだけで、「じゃあ、どうアクティブに安全にたいして取り組んでいくのか」と言う視点があまりない。 もちろんいくつかの論点では同感する部分もあるのだけど・・・、なんだか詭弁やはぐらかしが多いのだよね。
例えば、ちょっと突っ込んでみると、
>イタリア・ロンバルディア州のデータによると、バイク事故のほとんどが一人乗りバイクによるものです
だから、どこなのその州は(笑) 環境のことなるものを比較しても意味ないでしょ。 しかも、二人乗りをする人がほとんどいなかったとしたら、そりゃ「バイク事故のほとんどが一人乗り」になるじゃん。 全体の中での日常的に二人乗りをしている人たちの数も合わせて比較しないと意味無い。
>Q:オートバイの高速道路利用が増えると、結局、死者が増えるので解禁できない。
>A:私たちは逆だと認識しています。A2にもあるように、より安全な高速道路を通ること
>により、一般道での二輪事故は減少するでしょう。
いや(笑)それって単なる走行時間の割合というか高速道路と一般道の利用割合の問題?そりゃ安全に寄与する点もあるだろうけど、危険度を高める要素だってあるでしょ?なぜ、そこを論じない。
>Q:二人乗りのオートバイを見ると怖いです。
>A:私たちも怖いのです。だからこそ、危険な一般道ではなく、
>安全で快適な高速道路で二人乗りを楽しみたいのです。
怖いんだったら、まずどこを走ってもなるだけ怖くないようにしなよ。 しかも、すべての高速道路が快適とは限らないし、高速道路だから無条件に安全と言うことはないでしょ? 意地悪するドライバーだっていっぱいいるし、トラックの風圧問題では「取り締まるべきは相手の方です(Q22)」などと主張をしても、現実は現実なんだから。
>Q 1回事故が起きたら2人が死傷することになるから解禁できない。
>A:確かに一人乗りならば、死亡事故でも犠牲者は一人で済みます。
>(中略)大型バスなら五十人の犠牲者が出ます。問題の本質は「何
>人乗っているか」ではありません。
そりゃ、車両ごと崖から落ちたらそうなるんだけどさ(笑) 問題の本質は「オートバイに乗っている人はドライバーも同乗者も自分を守る手段が極端に少ない」と言うことなのではないの? なんてったって、100kmでこけたら100kmでアスファルトの上に放り出されるんだからねぇ。 しかも、後続車も来るし・・・。 僕はその後続車にだけはなりたくないの。
>Q:後ろの人が貧血などで意識喪失すると転落する。
>A:意識喪失という問題はオートバイの後部搭乗員に
>限った話ではありませんね。
といって、「操縦者の意識喪失の問題を議論し始めると全ての交通手段はその意味を失う」という風に書いてあるが、この場合は同乗者のことを言っているのであって、肝心の後ろの人の意識喪失時のことにはふれておらず、話がすり替えられてしまっているよ(笑)
どうも、主張内容の理論構築が甘い感はいなめない。
どっちにせよ、そのうち施行されて高速道路でバイクの二人乗りが走ると思うのだが、ライダーの方々にお願いしたいことは一つ。ここで、自分たちでも問題だと認識していることは自分たちで責任を持って直して欲しいものだ。 さもないと、自分たちの評判を落とすだけになるとおもうのだ。
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